未経験からのスタート。先輩に食らいついた3年間。

CAD/CAMの先輩×後輩クロストーク


対談者紹介

  • 中島さん

    2011年新卒入社/製造部生産1課のリーダーを務め、マシニングセンタ用NCプログラムの作成に従事。学校の専門は、知能情報工学。

  • 講武さん

    2013年新卒入社/入社後は、油圧機器部品製造を担当。現在は、製造部生産2課のリーダーを務め、マシニングセンタでの機械加工に従事しながら、NCプログラムの作成にも携わる。学校の専門は、電気工学。

 

ーーミズノマシナリーへの入社を決めた理由はなんですか。
 

中島さん:

大学は情報系の学部だったこともあって、正直、就職活動をしていた頃は、機械加工の企業に入社しようなんて微塵も考えていませんでした。
 
ーーそうだったんですか。そこからどうして当社に入ることになったのですか。
 

中島さん:

いろんな企業を見ていくなかで、パソコンを使った仕事に就きたいというぼんやりとした思いは出てきて。とりあえずはシステムエンジニアから考え始めて、次第に業種を広げて探していくうちに、初めてCAD/CAMという職種の存在を知りました。
 
ーー普段は機械加工に従事している講武さんですが、これまでCAD/CAMの経験はありましたか。
 

講武さん:

機械加工の知識はあったので、プログラムの内容を理解することはできても、そのプログラムを作成するためのコンピュータ操作に関しては全くの素人でした。加工する順序は分かっていても、CAD/CAMに必要な詳細な加工条件の設定については知りませんでした。未知の領域に感じましたね。
 
ーーお二人とも未経験から学び始めてみて、その後いかがでしたか。
 

中島さん

何も分からない状態からのスタートだったので、とにかく先輩社員に食らいついて、そのノウハウを自分のものにしていくしかありませんでした。見たり聞いたりしながら、実を結ぶまでに3、4年近くかかりましたね。
 
ーー3、4年もの長い下積みの間、どうやってモチベーションを保ち続けてきたのでしょうか。仕事の何にやりがいを感じて、ここまで努力を続けることができたのですか。
 

中島さん:

ここで終わるわけにはいかないな、と(笑)。こう言うと、根性論になってしまうのですが…。
CAD/CAMは、コンピュータ上の作業になるため、現場に出て製品を見たり触ったりすることは基本的にありません。現場からの意見だけを頼りに想像するだけでは補えない部分も多く、ここでただ聞いているだけではだめだと思って。そこからは、積極的に現場に足を運んで加工作業を見たり実物を触ったりするようにしました。肌で感じながら理解が深まっていくにつれて、仕事への楽しさも感じられるようになっていきましたね。
 

講武さん:

中島さんの作成したプログラミングは、機械加工の立場から見ても、分かりやすくて加工もしやすいんですよ。こんなプログラムを作れるなんて、さすが中島さんだなあと!
 

中島さん:

コツを掴んで作業が軌道に乗るまではなかなか大変でした。今となっては、楽しくて仕方がないんですけどね(笑)。
 
ーー向上心の塊ですね。いまや信頼されるまでになった中島さんですが、成長している実感や手ごたえを自身で感じるようになってきましたか。
 

中島さん:

徐々にというよりは、ある時期からぐんと出来ることが増えてきたなと。現場の加工者たちから評価されたり、上司から新しい仕事を任されたりするうちに、周囲に自分の成長を認めてもらえるようになってきたんだなという実感が湧いてきましたね。
 
ーー努力の賜物ですね。自分の自己評価はいかがですか。
 

中島さん:

自分としては、まだまだ道半ばかなと。上司には、加工もプログラムもこなす、マルチタスクな方がいて。社員の中でも頭一つ抜きん出ているその先輩が身近にいるおかげで、自分にとって明確な目標になっていますね。この先もその先輩の背中を追い続けていこうと思っています。
 

 
 

創造的な仕事をする。求められるのはスキルとセンス

ーー講武さんは、いかがですか。
 

講武さん:

CAD/CAMを使って、プログラミング作成に挑戦したのが一番大変でしたね。機械加工の現場では、新たに設備の扱い方を覚えなければいけない場面はあっても、設備の基礎的な部分はどの機械も同じなので、半年ほど経てば慣れていくことが多いんですが。
ただ、プログラミングに関しては、一年近く必死に取り組んできましたが、まだまだ習得できているのか実感がなくて。どこまでやればマスターできるようになるのか、ただただ先の見えない感覚です。私の場合は、まずコンピュータの操作を覚えるだけで半年以上の時間を費やしました。その上で、適切な工具や加工条件、加工方法を常に考え続けていかなければいけないので、努力だけではなくセンスも必要だと痛感しましたね。
 

中島さん:

単にものを作ればいいわけではなくて、「工程数を減らしてください」「作業時間を短くしてください」「加工しやすいようにしてください」など現場から意見が絶えず上がってくるので、課題が尽きることはないですね。
 
ーー機械加工とCAD/CAMのどちらも経験されてきた講武さんですが、比較してみてどうですか。
 

講武さん:

もちろん現場は現場で大変なことも多々あります。社長のものづくりに対する考え方として、美観を特に重要視しています。そのため、製品の取り扱いには細心の注意を払わなくてはいけません。新規のお客様から受注した製品はなおさらに。納期に間に合わせなければいけない、傷をつけてもいけない、これら全てをクリアするためには相当なプレッシャーと緊張感がありますね。
 
ーー時には失敗したこともあったのではないですか。
 

講武さん:

失敗してしまったからこそ、気付けたこともたくさんありました。日々先輩からも教わりながらここまでやり続けてこられた結果が、自信にもつながっています。
当社は、常に難しいことに挑戦しようという風土なので、つい最近も新しい課題に挑戦して、ああでもないこうでもないと苦戦しながらも、なんとか一カ月ほどかけて作り上げることができました。自分一人では解決できない部分もありましたが、お客様からのアドバイスも参考に、この難しい課題を乗り越えることができました。
 
ーー半端ではない努力の跡が伝わってきます。新しいことや社員のやりたいを応援する環境や空気感はありますか。
 

講武さん:

新しい機械の立ち上げなど、日常業務と並行しながら新しいことにも挑戦はしています。ただ現状としては、CAD/CAM部門は現在6人と少数精鋭で、目の前の日常業務をこなすのに精一杯なところはありますね。でも、部署内のメンバーが挑戦するとなれば、他のメンバーが日常業務のフォローに回って、チーム全体で支えます。
 
ーー努力はもちろんセンスも求められる高度な作業に取り組む上で、一番大切にしていることや意識していることは何ですか。
 

中島さん:

プログラム制作者の自分だけが分かるのではなく、誰が見ても分かりやすいプログラムに仕上げることです。その上で、リスクや無駄な工程は削り、できる限り加工者の負担を軽くできるよう意識しています。
 

講武さん:

機械が止まらないように、と入社当時からよく言われてきたので、効率的な生産計画を立てるよう心掛けています。
 

 
 

先輩から後輩へ、託される技術と想い。求職者へのメッセージ。

ーーお二人の現在の課題や今後の目標を教えてください。
 

中島さん:

いろんなことを手広くというよりは、一つのことを突き詰めていきたいですね。まずは生産性が上がるようなプログラムを作って、ゆくゆくは会社の利益につながるようなものづくりに貢献したいと考えています。
 

講武さん:

基本的に部署間の異動はないんですが、自分のように機械加工とCAD/CAMの両方に携わる場合もあります。最適なプログラムの作成には機械加工の経験が不可欠となるため、現場の即戦力が減ってしまうといったジレンマもあります。だからこそ、新たな戦力となる新しい人材が入ってきてくれたら嬉しいです。
 
ーーCAD/CAM部門には、どんな人が向いていて、どんな人と一緒に働きたいと考えますか。求職者へのメッセージもお願いします。
 

中島さん:

CAD/CAMの知識や経験値は関係ないと思います。それよりも、ものづくりが好きな気持ちを持ち続けることの方が、長くこの仕事を続けるために必要なことだと思いますね。
 

講武さん:

アルバイトの経験をしておくといいかも。物覚えの良さが追々効いてくると思いますね。
 

中島さん:

私たちは常に皆さんを大歓迎します。新入社員も大切な仲間だと思っているので、どんどん先輩に声をかけて頼ってください。

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